はるか昔、邪神と女神の争いがあった。
戦いは拮抗していたが、両者ともに自身の力と妖聖を憑依させた特殊な武器を大量に撃ち合い、その力によってお互いを封印し、どこかここではない世界へと消え去った。
それから時は流れ、現代。
女神と邪神が遺した武器は『フューリー』と、それを扱う戦士は『フェンサー』と呼ばれていた。
フューリーはその強大な力ゆえ、集めると願いがかなうと噂されていたため、
フェンサーはフューリーの奪い合いを常としていた。
ひょんなことからフェンサーになったばかりの青年ファングは襲われていた少女、ティアラを助ける。
彼女もまた、フェンサーであった。
この出会いにより、ファングは邪神と女神をめぐる戦いに
巻き込まれていくことになる――
シャルマンと妖聖のリュシンのみ。
世界がどうなったのか確かめるため、
いなくなったファングを探すため
アリンはシャルマンと共に捜索の旅に出る。
そこで待ち受けるのは、
ドルファの手先となってしまった
かつての仲間たちだった……
一人の女性を助けたお礼にと
食事をふるまわれるファング達。
その街で目にした光景は、
「正義会」によるドルファの公開処刑。
処刑される者たちの中に、
かつての仲間だったガルドを見つけ、
ファングは彼を助けるが……
女神
かつて人類のために邪神と戦ったとされる神。
何故人類を守ったか等の詳細は分かっていない。
邪神のフューリーにより「ここではないどこか」に封印された。
邪神
かつて人類を滅ぼそうと女神と戦ったとされる神。
何故人類を滅ぼそうとしたかなど、その目的は不明。
女神のフューリーにより「ここではないどこか」に封印された。
魔神
邪神でもなく、女神でもない第三の神。
「霧」のようなものを体に纏っている。
見たところ女性のようだが、女神との関連性は不明。
フェンサー
フューリーを扱う剣士のこと。
誰でもなれるわけではなく、妖聖に認められた者にしかフェンサーにはなれない。
妖聖の宿ったフューリーを通じて魔法が使えたり、強力な必殺技を駆使できるなど、
常人とはかけ離れた戦闘力を持つ。
妖聖
妖聖武器（フューリー）に宿り、武器の能力を引き出す力を持つ。
人間とは別の世界に住む種族。
妖聖には、人型、ドラゴン、機械型兵器など、多彩な容姿、性格のものが存在する。
妖聖武器（フューリー）
邪神と女神の決戦時に使用したとされる、妖聖が宿った武器。
100本集めると願いが叶うと言われているが真偽は定かではない。
フューリーはゼルウィンズ地方を中心とした各地に遺されており、
それに宿る妖聖と同調できる資格者たるフェンサーのみが使用することができる。
通常の人が使用するには重すぎて役に立たない。
そのフューリーの資格者でなくともフェンサーであれば
「共鳴」させることで、ある程度の力を引き出すことは可能である。
セプテリオンクラブ
独自の「正義」を標榜する謎の組織。
「正義会」という実行組織としてを使い、
逆らう者は公開処刑、もしくは強制労働施設送りとなる。
「ドルファ」とは敵対している模様で、
ドルファの構成員は先述のとおりの対処をされる。
また正義会への忠誠の証として市民には高額のワインを売りつけており、
その収入を資金源としている。
ドルファ
食品、不動産、旅行サービス、孤児院の経営、
地域振興などを行っている総合企業。
邪神を復活させ、その力を利用することで勢力の拡大を目論んでいる。
ゼルウィンズ地方
物語の舞台となる地域。
世界に名だたる企業「ドルファ」本社がある、
大都市「ゼルウィンズ」を中心とする地方。
領土の中での気候差などは激しく、砂漠もあれば雪原、火山まである。