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SPECIAL

開発インタビュー

※週刊ファミ通2024年10月3日号(2024年9月19日発売)の記事から掲載
プロデューサー
北野 誠(文中は北野)
コンパイルハートのディレクター、プロデューサーとして数々の作品を制作。
代表作に、『竜星のヴァルニール』、『フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord』など。
シナリオ全監修
祁答院 慎氏(文中は祁答院)
イラストやシナリオを手掛けるゲームクリエイター。
代表作は『コープスパーティー』シリーズや、『Death end re;Quest』シリーズなど。
ダークホラー系のシナリオを得意とする。
『1』や『2』とナンバリングの
『3』をつなぐための物語
――『デスリク』シリーズのナンバリング続編『3』のまえに、スピンオフ作のような位置づけとして『デスリクZ』を制作されたわけですが、その意図についてお聞かせください。
北野
ナンバリング続編『Death end re;Quest3』ですが、
基本的に前2作の『デスリク1』『デスリク2』を踏襲したゲームジャンルで鋭意開発中です。
より詳しい内容についてご紹介できるのはまだまだ先になりますが、楽しみにお待ち頂けたらと思います。
その上で、本作『デスリクZ』を制作した理由としては、開発中の『デスリク3』の物語を構築していく過程で、
『デスリク1』『デスリク2』と『デスリク3』をつなぐための物語が新たに必要だと考えたためです。
そして、よりデスエンドを強調するチャレンジがしてみたいという想いがある中で、
CERO:Zとランダム性があるローグライクの案が浮上したため、これはぜひスピンオフで挑戦してみよう、となりました。

シリーズ初のCERO:Zとして、残虐表現について限界ギリギリのせめぎ合いをおこなった結果が本作のデスエンドに詰まっています。
また「ローグライクRPG」というジャンルを採用したことで、ダンジョンに入るたびに構造、敵、トラップ、アイテム配置などが変化するため、
思いもかけない窮地に陥る、まさにデスエンドのスリルを味わう事ができるゲームとなっています!
――より過激に…初のCERO:Zとなったことで、前作までにはなかったポイントがあると思うのですが、改めて本作のアピールポイントをお教え頂ければと思います。
北野
今回CERO:Zということで、デスエンドの表現により力を入れています。
イベントCGでは、例えばこれまで表現をぼかしていたような死亡後の姿を直接的に描いていたり、
独特な画面演出として「デスエンドノイズ」というエフェクトをかけています。
また、死亡時のSEを専用に多数作成し、より臨場感を高めています。
デスエンドに至るシチュエーションは100種以上用意していますので、余すことなく楽しんで頂けるとありがたいです!
――(あくまで個人の印象なのですが)『1』は汚染度100%で死亡してしまうなど、ゲーム難度が高く、『2』ではだいぶ緩和され遊びやすく(純粋に分岐バットエンドを楽しむ感じ)なったような…。
本作ではゲーム攻略の難度はどれくらい?と思っていいですか?
北野
『デスリク1』は「99%の絶望に抗え」というキャッチコピーの通り、
デスエンドだけでなくゲーム全体で絶望感を押し出すために難易度的にもシビアに設定していました。
結果としてシナリオを評価してくださったユーザーさんが多かったため、
『デスリク2』ではシナリオを楽しみやすいように難易度部分については緩和する方向でまとめました。
今回の『デスリクZ』でも、ベースの難易度では死亡時にレベルがリセットされるなどのペナルティはなく、
このタイプのローグライクとしてはかなり遊びやすいと思います。
とはいえ、トラップで予想外のデスエンドを迎えたり、徘徊する強敵「グリッジ・ガールズ」がいたりなど、
歯応えは十分ある仕上がりになっています。
また、いつでも難易度が変更でき、難易度を上げるとペナルティのあるスリリングなプレイが可能になっていますので、
腕に覚えのある方はぜひチャレンジして頂ければと思います!
――エグいデスエンドが目白押しな本シリーズですが、祁答院さんがそれを描かれてきました。
今回は、「シナリオ全監修」とのことですが、具体的にどのように制作に関わっているのでしょうか?
祁答院
ありがとうございます。ここまでのストーリーの流れを大切にした新章展開をご提案頂き、
担当者様と意見交換を重ねながら、全テキストに対して監修を行わせて頂いています。
その他にも、実際に僕が執筆させて頂いているシーンもありまして、
今回は、デスエンドの中でも超・強烈な『ダブルデスエンド』などを沢山執筆させて頂きました。
シナリオに沢山の愛情を込めさせて頂いた『デスリク2』からはや数年、まいやロット、リリアナ達にまた会えたのも嬉しかったです。
――これまでの『1』と『2』に比べ、『デスリクZ』の(ストーリー面・デスエンド面)での違いや、今回、祁答院さんが意識してシナリオを描かれたポイントなどあれば、ぜひお教えください。
祁答院
『デスリク1』で、あるキャラが失踪し、『デスリク2』では、今度はその子を追いかけていたキャラが失踪と、
視点の逆転を核に『1、2』が進行したのに対し、
『デスリクZ』では新しい視点でのストーリーテリングが展開しますので、注目して頂けますと楽しいと思います。
今回、コンパイルハート様より『1、2と比べてリミッターをより外しましょう』と、
魚に水を与えるような幸甚なるオファーを頂けたので、のびのびと楽しく執筆させて頂きました。
――新ヒロインの火渡さや香、そして前作までのヒロイン・オールスターで出演します。
へんな質問ですが、祁答院さん的に おすすめのデスエンドはどの子のものでしょう?(または誰のデスエンドに注目してくださいなど)
祁答院
今回は『色々なタイプのデスエンドを揃える』という裏テーマを自分の中に課して臨んでおりまして、
心を蝕んだり体を弱らせたり様々な展開が用意されているのですが、
今作のヒロインである火渡さや香さんは他キャラクターと一緒に沢山の『ダブルデスエンド』を迎えるため、
一番死と向き合ったMVPキャラクターだと思います。
『こんな死に方させちゃう?』と驚いてしまうような全身全霊の命の輝きが満載なので、見守ってあげて頂けると嬉しいです。
――『デスリク』ファン=祁答院さんみたいなところあってか、祁答院さんの猟奇的なシナリオをひさびさに見られるというファンの期待の声を耳にします。
本作で初めてデスリクシリーズに触れる方へも含めメッセージをお願いします。
祁答院
今作ではしいな達や新君も巻き込んだ、新しい『世界の謎』が見えてくるのでご期待ください。
また、主人公の火渡さや香さんが何も知らない状態からスタートする為、
今作『デスリクZ』から遊び始めたプレイヤーの方は、彼女とシンクロしながら世界に入って行けるかとも思います
各登場人物が気になったら、『Z』の後に『1、2』を遊んでみて頂けると、一層彼女たちを好きになれるかとも。
今回は「CERO:Z(18才以上のみ対象)」区分という、レーティングに恥じない派手なデスエンドがたくさん詰まっています。
ボロ雑巾のようにされても、健気に立ち上がりつづける彼女たちの命がまばゆいです。
どうか今作でも、最後まで手を差しのべて応援してあげて下さい。――死の、その先へ。
――最後にプロデューサーから、ファミ通読者へメッセージをお願いです。
北野
スピンオフでありながら、現在開発中の『デスリク3』につながる重要な位置づけのストーリーが描かれる本作。
新ヒロインのさや香とともに困難に立ち向かう「相棒」として、
迫りくる数々の「デスエンド」を乗り越え、ぜひ物語の真相にたどり着いて頂ければと思います!

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