ガンガンピクシーズ

★惑星パンデモ（パンデモ帝国）: 元々は緑溢れる豊かな惑星だったが、数百年前に様々な惑星から略奪にあい、現在は鎖星（鎖国）体制が惑星中で敷かれている。
星の名を冠した帝国が、全土を高度な科学技術で支配している。その科学レベルは、銀河全体においても上位に位置する。
度重なる略奪にあった経験から、他者をまるで信用せず、身内に対しても極端に厳しいという独自の風土が生まれており、
現在もそれは改善されないどころか、悪い方面へより加速している。近年では、深刻な出生率の低下が問題になっている。

事態を打開するため、軍の特殊部隊を使い、外部の惑星における営みを一方的にサンプリングし、自国の文化改善に向けて日々対策を続けている。
ただし依然として、公には鎖星体制が敷かれたままである。

惑星としてのサイズは地球の1/10程度だが、パンデモ人の体長もまた地球人の1/10未満であり、地球人から見ればすべてがミニチュアサイズである。
パンデモ人以外の宇宙人は、その体格差もあって、ほとんど暮らしていない。なお自らの身体をある方法で縮め、パンデモへ帰化する宇宙人が僅かながら存在する。

★ピクシーチーム: コマンドールズの一員である、「ビーたん」と「かめぽん」隊員の２人による超少数精鋭（？）のチーム。
チームを組織し、司令官を兼ねる「アルマルス」は男性。
まだパンデモ星の調査があまり進んでいない地球に、いち早く派遣されることになった。

★タートルバニー号: アルマルス司令官がピクシーチームに与えた長距離移動艇。
地球の神話でその激闘が讃えられている（と、パンデモではそのように解釈している）、二匹の聖獣「ＵＳＡＧＩ」と「ＫＡＭＥ」をモチーフにしている。
戦闘用ではないが、スペースデブリ除去用の装備を持っている他、ステルス機能や変形機構も有したロマンある乗り物。
残念ながら作中ではほとんど出番が無い。

★ギンガ・デカ（宇宙の秩序）: 銀河全体の秩序を守っている……と自称する独立組織。
どの惑星にも所属せず、超法規的に活動している。

途方もなく巨大なネットワークを持っており、銀河中へ捜査官を派遣することができる。
実態は秘密結社のようなもので、末端の構成員程度では、組織の規模すら正確に把握できていない。

各惑星の第一級犯罪者をデータベース化しており、独自に監視を続けている。
万一ターゲットが別の惑星に移住し、そこでも重大犯罪を働いた場合、総力を挙げて確保に動く。

『惑星パンデモ』においては、過去に侵略者たちの撃退に手を貸したことがあり、パンデモ人にとってある程度は名が知れた存在である。
組織のトップは法に基づいた倫理観を一応持っているので、得体の知れない組織でありながら一部には熱狂的なファンも存在する。
パンデモの軍上層部は、サンプリングを行っている件で、ギンガ・デカの機嫌を損ねないか恐れている。

★地球: 多数の文化が育まれ、様々な種族が多くの国に分かれ生活しているという、
銀河有数のホットな惑星。
既に様々な宇宙人が移り住んでいるが、地球人自身はその事実をほとんど知らない。

★ニッポン: 主人公が派遣されることになる国。
2020年より「独り立ち政策」が実施されており、学生の時分から親元を離れ学生寮で共同生活を送ることが一般的となっている。

★女子寮「りりぃぱっと」: 都心に比較的近い、出来てまだあまり間もない女子寮。
大通りに面しており、大通りから中を覗き見ることはできない。
ロビーを除けば三室しかなく、建物の規模は小さい。一方で家賃も相当安い。
中高一貫校である『ガリバー校』、芸能方面に強い『アルビオ大学』に通う学生が利用している。
現在は二室しか使用されておらず、入寮者を募集中。
近所には大型ショッピングモール『ジャシコ』も存在しており、利便性は高い。